広島県総合グランド(西区観音新町)は、1941年(昭和16年)に誕生。
当時は西日本最大規模のグランドでした。
この工事には、広島市内から延べ18万人もの男女中学生が
勤労奉仕に動員されました。
毎日千人の学生達が、海風や砂風に晒されながら、
モッコをかついで土や石を運び平坦にならして完成したのです。
同年12月8日、完工式の2日目。日本は太平洋戦争に突入。
完工式にいた学生達や参加者にそのニュースが発表され、
重い空気の中での開催となりました。
以後、戦争が続くなか、この総合グランドも活用されることが無くなり、
資材置き場になったり、芋畑として掘り起こされたりしました。
そして現代。
子供や大人達が、和やかに野球やサッカーを楽しんでいます。
戦争直前、同じ年代の子供達の勤労奉仕により
ここが開拓されたという史実を、この先も後世に残してゆきたい。
~勤労奉仕に携わられたお母様へ~
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